投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

ウォーレン・バフェットのように投資をして市場に勝つことを再現するのは容易でない

CNBCの記者、ボブ・ピサーニ氏の記事を紹介したいと思います。私はカリフォルニア在住時にTVでCNBCをよく見ていましたが、ボブ・ピサーニ氏は、NYSEのトレーディングフロアからの生中継の時のレポーターだった方で、現在でも引き続きCNBCのレポーターを勤められているようです。

 

ウォーレン・バフェットは、あらゆる時代を通じて、最も偉大な投資家の一人であることは間違いないが、極めて稀な存在だ。多くのアクティブ・ファンドマネージャー(個別株を選別するファンドマネージャー)が、S&P500といった市場のベンチマークに勝つことができると主張するが、多くの場合、そんなことはない。3年あるいはそれを上回る期間で勝ち続けることは、ほぼ不可能だ。

 

www.cnbc.com

 

ダウ・ジョーンズ・インデックスは、多くのアクティブ・ファンドマネージャーを研究してきた。10年経過すると、85%のファンドマネージャーはS&P500といったベンチマークに負け越している。15年経過すると、負け越しているファンドマネージャーの比率は92%にも達するのだ。

 

なぜ、市場に勝つことは難しいのか。3つの理由を挙げています。

 

・市場は株価の変動に効率的である。株価には、全てのあらゆる情報が直ちに織り込まれているので、平均的投資家が、株価の本質を見抜いて、市場に勝つことは難しい。

 

・株式市場には50年前と比べると、はるかに多くの金額が注ぎ込まれている。より多くの金額が市場に勝とうとするのだから、より難しくなる。

 

・50年前は、市場は個人投資家個人投資家の戦いだった。しかし、今日では市場の大部分はプロの投資家によって構成され、個人投資家の比率は少なくなっている。ウォール街は、いわゆる個人投資家のお金を「愚かな資金」と呼んでいるが、プロの投資家に勝つのは難しい。

 

しかし、ウォーレン・バフェットやフィデリティのマゼラン・ファンドのマネージャーだったピーター・リンチの場合はどうだったのか。彼らは市場に勝ち続けてきたのではないか。

 

確かに、ごく僅かの伝説的投資家は市場に勝ってきた。しかし、幾つかの要因が、そのようなパフォーマンスを再現することを妨げている。

 

・バフェットと彼の流派は、特定の性格をもつ株式が良いパフォーマンスをあげていることを何十年も前に発見した。彼は質の良い会社をとても割安な価格で購入する。質の良い会社とは、負債比率が少なく、収益の変動が少なく、高い利益率をもつ会社である。

 

・このタイプの投資は、今日ではバリュー投資として知られている。しかし、全ての人がこの投資のスタイルを知ってしまった以上、バフェット流の投資を再現することは、コストの安い投資信託ETFを使って模倣することが簡単になった。

 

・バフェット自身も、過去15年間位は市場に勝つことが難しくなってきている。それは、彼の投資スタイルを再現することがより簡単になってきているからである。

 

それでは、平均的な個人投資家はどうすれば良いのか。最初にすべきことは、リスクに対する許容性を考えることだ。よりリスクを許容できるのであれば、より株式の比率が高まることになる。多くのファンドマネージャーが、伝統的な株式60%、債券40%の比率を勧めている。しかし、あなたが若いのであれば、より多くのリスクを許容できるため、株式の比率をより高くすることも可能である。

 

大部分の投資家にとって、コストがより安いS&P500やラッセル2000に連動するインデックスファンドに投資する方が良い。コストがより高いアクティブファンドに投資する必要はない。またポートフォリオは出来るだけシンプルにした方が良い。そこで3つを紹介しています。

 

1.幅広いアメリカ株式:バンガードETF VTI

 

2.幅広いインターナショナル株式:バンガードETF VXUS、あるいはシュワブ・インターナショナル・エクイティETF SCHF(こちらは日本では購入出来ない銘柄のようです)

 

3.幅広い債券ファンド:バンガードETF BND、あるいはiシェアーズ米国総合債券ETF AGG

 

最後に市場が変動してもパニックになることなく、投資計画を継続することだと締めくくっています。 

 

私自身は、アメリカから帰国して本格的に投資を始めた2005年直後は、個別株への投資もしていました。今でも資生堂(4911)、NTTドコモ(9437)を保有しているのは、その当時の名残です。しかし、2009年頃だったと思いますが、eMAXISシリーズやSMT(当時の名称はSTAM)シリーズといった本格的なインデックスファンドのラインナップが日本でも登場したことにより、個別株への投資をきっぱりと辞めました。自分のような凡人には、ウォーレン・バフェットのようなセンスがないことがわかったからです。

 

それ以来、自分の投資のスタイルは、基本、インデックスファンドのみです。投資については、出来るだけ感情的にならないようにしたい、感情を排して、どんな相場だろうと機械的に毎月、自分で決めた金額を購入することだけをひたすら続けてきました。投資には色々なスタイルがあることは承知していますが、退屈、マンネリで良いのです。 むしろそういうやり方が自分には合っている、感情を排して機械的に毎月、処理をしてきたからこそ、リーマンショックの時でも、投資を継続することができたと思います。サラリーマンをしている間は、ひたすら続けていこうと思います。 

 

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