投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

ルドガー・ブレグマン著 『隷属なき道ーAIとの競争に勝つ ベーシックインカムと1日3時間労働』を読んでみました

投資の理論やノウハウとは直接は関係ありませんが、 オランダ人ジャーナリスト、ルドガー・ブレグマン著の「隷属なき道ーAIとの競争に勝つ ベーシックインカムと1日3時間労働」を読んでみました。

 

https://www.amazon.co.jp/隷属なき道-AIとの競争に勝つ-ベーシックインカムと一日三時間労働-ブレグマン-ルトガー/dp/4163906576/ref=pd_rhf_gw_p_img_2?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=BHF247JQ5RXW39263DV2

 

本ブログでも紹介しましたが、先月、マーク・ザッカーバーグハーバード大学の卒業式スピーチで、アメリカにもベーシック・インカム(以下 BIと略します)を導入べきだと主張しました。それ以来、BIについての本を読んでみたいと思い、仕事帰りに本屋に立ち寄ったところ、偶然手にしたのが、この本です。

 

筆者は29才と若いジャーナリストで、カリフォルニアの名門大学、UCLAで歴史を専攻しており、歴史観を披露しています。過去の人類が抱いていた理想の世界、ユートピアは既に実現している。先進国だけでなく、途上国の生活水準も飛躍的に向上しており、我々は過去最高の繁栄の社会に生活しているのです。

 

その割には、幸福を感じられないのは何故か。筆者は、新しいユートピアのモデルを誰一人、提案できていないことに問題があると提起します。日本もそうですが、戦後の高度成長期の社会規範、社会モデルから脱却できていないことに、現代日本が抱える多くの問題が起因しています。

 

その一つの解決策になりそうなのが、筆者の提言するBIの導入による、一人一人の可能性がより活かせる社会ということになります。

 

統計的に調査すると、弁護士、コンサルタントといったプロフェッショナル職であっても、自分の仕事を「意味も重要性もないくだらない仕事」と自覚しているようです。私を含めて、多くのサラリーマンもそう思うのではないでしょうか。お金を稼ぐため、食べていくため、住宅ローンを返済するためには、長時間労働であっても、嫌な仕事であっても辞めるに辞められないという人は、多いのだと思います。

 

最低限の生活ができるようなBIが導入されると、人々は「仕事とは何か」「幸せとは何か」を問いかけるようになるはずだと筆者は主張します。そして、食べていくための「くだらない仕事」ではなく、自分のもつ可能性をより発揮するような仕事に就くはず、自分という枠を超えて、より社会の役に立とうとするはずだと、それがBIを導入する最大の意義ということになるのです。

 

日本のような、官僚組織が非常に強力な国で、国家が行なう福祉は不要、お金を直接配ればよいという考えが一般的になるには、相当時間がかかると思いますが、個人的にはBiを支持します。また欧州での、BIへの試験的取り組みに注目していきたいです。

 

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