投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者 バートン・マルキール氏はインデックス投資から心変わりしてしまったのか?

 インデックス投資家のバイブル『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者として日本でも知られているバートン・マルキール氏が、インデックス投資という絶対的信条から離れてしまったのかという面白い記事がありましたので、紹介したいと思います。

 

www.cnbc.com

 

マルキール氏は、バンガード社の取締役を長らく勤めていましたが、現在、84才、Wealthfrontという会社のアドバイザーをしているようです。コンピューター取引をベースとしたアルゴリズムを駆使したソフトウェアが開発されれば、エキスパートはついに市場に勝てると主張しているようです。このアプローチはアドバンス・インデックスと呼ばれており、基本的な戦略は、市場の歪みを利用すれば、S&P500といった時価総額加重ウェイト型の株価指数に基づいたパッシブ投資に勝てるといっています。

 

マルキール氏は、次のようにいっています。私は、スマート・ベータのファンドについては、経費が高いため、長らく批判的でした。スマート・ベータは、結果的に高いベータでした。過去10年の効率的市場に関するアカデミックな研究も進み、Wealthfrontが、より安いコストで、スマート・ベータのやり方を提供できるようになったのです。

 

スマート・ベータの商品をピムコやブラック・ロック向けに立案しているロブ・アーノット氏は、次のようにいっています。マルキール氏は、決して市場効率主義に執着していたわけではない。彼は市場に何らかの歪みがあることを知っていた。市場の歪みを狙うような取引の優位性は、高いコストに食われてしまうことも理解していた。しかし、今日では、このアプローチはコストのメリットもあり、彼のように今まで懐疑的だった人達にも、受け入れられつつある。

 

Wealthfrontも、マルキール氏が長い間信念としてきたパッシブ投資を放棄した訳ではないと主張しています。我々は、長年に渡る研究で、アクティブ投資が、アンダーパフォームしていることを理解しており、インデックス投資に、少し調整を加えて、より高いリターンを得ようというものであると。実際に、Wealthfrontは、0.25%のマネジメント・フィーで、このアドバンス・インデックスのファンドを提供しているようです。

 

スマート・ベータ商品の平均コストは1%位らしいので、Wealthfrontの0.25%というコストは割安ということになると思いますが、個人的には、現在保有している米国ETFは、0.1%を切っているものが多いので、まだ割高な商品かなという印象を受けます。

 

しかし、金融工学の進歩や、スケール・メリットにより、スマート・ベータを活用したファンドやETFも、将来的にはコストが下がっていくものと思いますので、今後共、注目はしていきたいと思います。

 

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