既に多くのブロガーの方々が取り上げていますが、先週は、金融庁主催でつみたてNISAフェスティバルが開催されたり、金融庁が「つみたてNISA早わかりガイドブック」を公表したりと、来年2018年1月より開始となる「つみたてNISA」の概要が少しずつ明らかになってきました。
「つみたてNISA早わかりガイドブック」の公表について:金融庁
通常のNISA口座は開設しましたが、結局、使用していません。5年という限られた非課税期間では短すぎて、自分の投資方針とは合わないと思ったからです。つみたてNISAも、非課税期間が無期限ではないのが残念な点ではありますが、20年という期間はまずまずだと思っています。つみたてNISAについては、活用に前向きです。
つみたてNISAの対象商品の全貌は明らかになっていませんが、基本は低コストの投資信託(一部国内ETFも対象になる)、販売手数料ゼロのノーロード、信託報酬は海外資産対象のインデックスファンドで税抜0.75%以下、アクティブファンドで税抜1.5%以下のようですので、最近の低コストのインデックスファンドは全て対象になるかと思います。
どう活用するか、対象商品の全貌が明らかになってから、考えたいと思いますが、年間40万円の上限(月3万円強)を考えると、色々な商品を選んで毎月積み立てるよりも、出来るだけシンプルにしたいと思います。過去に積み立て商品の乗り換えをしてきているため、現在でも保有している商品が多すぎると思っているからです。
現在、考えている「つみたてNISA」の 対象商品は以下の通りです。
①S&P500に連動する投資信託
ウォーレン・バフェットも、昔から一般の個人投資家にはS&P500に連動するインデックスファンドを勧めていますが、過去20年間で約 7%〜8%(リーマンショックの影響も含めて)の利回りを考えると、やはり、S&P500への投資は外せないし、投資の王道だと思います。
私もバンガードETF VOOを保有しており、今後も投資を続けるつもりですが、米国ETFはつみたてNISAの対象外ですので、投資信託だと大和証券のiFree S&P500インデックス(信託報酬税抜0.225%)が候補になります。但し、設定日が2017年8月31日と運用開始から間もないため、資産総額が7.79億円と少ないこと、資産残高が伸びずに、運用期間中に繰上償還になってしまうというリスクが、不安要素としてあります。
②バランスファンド
私は、今までバランスファンドというものについては、保有したことがありません。ポートフォリオ(資産配分)は自分で考えるべき、そこがインデックス投資の醍醐味であり、面白さだと考えているからです。
またコストが高いというイメージがありましたが、eMAXIS Slimバランスや、たわらノーロードバランスは、信託報酬税抜0.22%と低コストなものがでています。出来るだけシンプルにして積み立てていくという意味では、選択肢になりうると考えています。
バランスファンドの欠点は、指数の基準となるベンチマークがない、はっきりしない、そのためファンドのパフォーマンスがわかりにくいということでしょうか。S&P500であれば、非常にわかりやすいという利点はあります。
金融庁の肝入りで始まる「つみたてNISA」 ですが、ここまで政府がお膳立てするやり方、金融庁自ら、長期投資に相応しい商品を選別し、お墨付きが与えられた商品しか購入できないというやり方が良いのか疑問もありますが、インデックス投資、長期投資が日本で定着するきっかけとなることを期待します。