以前、バンガードの創設者であるジャック・ボーグルと、バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットには共通点があり、自国中心主義(アメリカ中心主義であり、アメリカ以外の海外への投資には興味がない)であるという記事を書きました。
investment-journey.hatenablog.jp
最近のジャック・ボーグルは、そうでもないようです。主に3つの点から、ポートフォリオの一部に海外への投資を組み入れることを、強く否定するものではないといっています。
1.ジャック・ボーグルが、自国中心主義のアプローチを披露したのは、93年に出版した本の中であるが、その時以来、約25年が経過している。
2.アメリカ経済は、いかなる他の国より成長してきた。その意味では、ジャック・ボーグルの自国中心主義のアプローチは過去については正しかった。しかし将来もそうであるとは誰にも予想できない。
3.今日では、EAFE(ヨーロッパ、オーストラリア、極東の先進国)以外にも、投資の対象となる国は沢山ある。これらには、発展が著しい新興国が含まれている。
93年の時とは、世界情勢は大きく変わっています。当時、私も社会人になって間もない頃ですが、主な市場は日本、北米、西ヨーロッパの先進国しかなく、生産の殆どが日本国内で行われていました。今日のような中国、インド、東南アジア諸国の経済成長は考えられなかった状況であったことは事実です。
ジャック・ボーグルも、この夏のイベントで、アメリカ以外に投資したければ、投資すべきだといっているようです。海外に投資するなら、ポートフォリオの20%を超えないレベルに留めることをお勧めしているようです。
私のポートフォリオもアメリカへの投資が中心になっているのは事実ですが、世界市場に投資するバンガードETF VTを今でも保有しています。VTには、ヨーロッパの多国籍企業も含まれています。新興国へも、5%程度ですが、投資信託により投資をしています。これらの市場への投資をゼロにするつもりはありません。
先月の10月17日、ジャック・ボーグルの本、"The Little Book of Common Sense Investing"の第2版がアメリカで販売されました。
私の会社は12月決算ということもあり、来月が会計年度末になります。12月までは忙しすぎて、英語の本を読むだけの気力も時間もありませんが、年末年始の冬休みが7日間程あります。冬休み中は、年度末が終わったということもあり、メールも殆ど来ませんし、一番ゆっくりできる時期でもあります。冬休み中に、この本をじっくり読んでみたいと思っています。
宜しければ応援お願い致します!