私の会社は、12月が会計年度末ですので、先週で年内の大きな会議は全て終了し、2021年度は、ほぼ終わった気分でいます。今週は火曜日の28日が最終出社日となり、一週間の冬休みに入ります。
米国株に投資されている方にはお馴染み、いつも強気のジェレミー・シーゲル教授の登場です。現地時間の金曜日、12月24日のCNBCのインタビューで、来年のFRBによる金利の引き上げの見通し、金利上昇下であっても、来年も株式に投資すべきと述べています。
この3日間の株式市場の上昇をどうみているかとの問いに対し、問題はインフレが起きている中、どこに投資すべきかということだ。債券、現金はダメだ。実物資産が良い。FRBによる利上げは脅威だが、株式に投資すべきだ。但し、今年のような株価の上昇は望めない、S&P500は、プラスマイナスはあるが、10%位の上昇になるだろう。何よりも実物資産への投資が重要だ。
2022年はインフレ抑制のため、3回の利上げだと話がでているが、これについてどう思うかとの問いに対し、信じられないかもしれないが、FRBはFFレートを2%まで引き上げるかもしれない。0.25%ずつ利上げをすると仮定すると、8回の利上げになる。5%〜6%のインフレと戦うためには、よりアグレッシブにならざろうえない。長期債の金利はそこまで上昇しないと思われるので、2022年末、あるいは2023年の初頭までは、逆イールドカーブ現象が起きるかもしれない。
8回の利上げという環境下でも株式は上昇するのかという問いに対して、信じられないかもしれないが、長期債が2%、短期金利が2%、インフレが5%、企業収益が5%〜10%だったら、どこに投資するか。8回の利上げと聞くと恐ろしく感じるかもしれないが、私のような年をとっている人間は、2% の金利は十分に低金利だと感じるので、こんな時に債券や現金を保有してはいけないと考える。歴史的にみれば、まだまだ低金利下といえる。
FRBによる流動性拡大抑制の方針転換、インフレ抑制は、経済を冷やすことになるのではという問いに対して、勿論、それらの影響があるが、人々のポケットにはコロナ禍における財政支出による多くのお金がある。前代未聞の流動性拡大により、マネーサプライは35%増加した。これらのお金は、株式やコモディティに向かう。その結果、インフレとなる。私は、インフレが来ると以前から予測してきた。2022年も5%〜6%のインフレが続くだろう。FRBは、更に強いブレーキを踏まないといけなくなる。
来年の米国株式市場は、今年のような前代未聞の上昇はあり得ないと思っていますが、シーゲル教授は、金利上昇下でもS&P500は10% 位の上昇と、いつも強気なシーゲル教授らしい見方をしています。
一方で、バンガード社のエコノミスト・チームによる今後の長期予測では、米国株のバリュエーションは割高であり、米国以外の地域の株式の利回りが米国株を上回るとの予測をしています。
株式市場の未来は、誰も予測できない、何ともいえない側面はありますが、何よりも重要なことは、「航路を守り市場に居続けること」、この一言につきます。リスクの取り過ぎには注意しながら、来年も投資を続けていきたいと思います。
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