投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

バンガード社のレポート 60/40のポートフォリオのリターンの見通しは改善している

本ブログで公開しているリスク資産とは別に、2年分の生活費となる生活防衛資金を預金として保有しているものの、50才を過ぎているということもあり、株式100%のポートフォリオでは下落時に耐えられる自信がありません。厳密に株式60%、債券40%のポートフォリオになっているわけではありませんが、債券を保有すること(債券のメインは債券ETFであるバンガードETF BND)は、私のポートフォリオ上、心理的な面で不可欠なものになっています。

 

現地時間3月6日、バンガード社のHPで、株式60%、債券40%、いわゆる60/40のポートフォリオのリターンの見通しが改善してきているという記事が公表されていましたので紹介したいと思います。

 

corporate.vanguard.com

 

60/40のポートフォリオの2022年のリターンは利上げ局面ということもあり、16%の下落と、非常に厳しいものであった。しかし、見方を変えると、2022年までの過去10年間の60/40のリターンは年率6.1%であった。2022年を除く過去9年間の60/40のリターンは、低金利化にもかかわらず、年率8.9%という高いリターンを示している。

 

2022年は60/40のポートフォリオにとって厳しい年であったが、そのおかげで、大部分のアセットクラスのバリュエーションは低くなり、フェア・バリューの領域に入っている。但し、唯一の例外は米国株式である。米国株式だけは、依然、フェア・バリューより高い位置にいる。

 

バリュエーションが、フェア・バリューの領域に入り改善したことで、60/40のポートフォリオのリターンの見通し、及び最悪のシナリオは、大きく改善している。下記の表は、向こう10年間の60/40ポートフォリオの期待される年率リターンを、2021年末と2022年末で比較したものである。

 

向こう10年間で期待される年率リターンの中央値は、2022年末は6.09%と、2021年末の3.83%と比べて大きく改善している。また、予想される最大の下落率は、2021年末の46.73%から、2022年末は40.97%へと改善している。

 

記事の最後では、60/40のポートフォリオは、決して死んだわけではなく、次の10年間に向けて、より強い体勢が整ったという主張で締めくくっています。

 

いかがだったでしょうか。一時期は債券不要論もありましたが、米国の金利がゼロ金利を脱したことにより、債券投資の旨味もでてきたということだと思います。60/40のポートフォリオで、年率6%位が維持できれば、個人的には十分なリターンだと思います。

 

リスクに対する許容度は、個人、年齢によって異なりますので、60/40のポートフォリオが万人に当てはまる訳ではありません。私の場合は、債券を織り交ぜたポートフォリオが、一番、安心感があり、どのような状況下になっても退場することなく、航路を守る、市場に居続けることができると確信しています。

 

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