投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

バンガード社のグローバル・チーフエコノミストによる長期経済予想 AIの進化が鍵

2024年3月にFRBは長期経済予想として、下記のようなシナリオを発表しました。

 

・経済成長率は年率1.6%〜2.5%程度、これは第二次世界大戦後の成長率を下回る水準

・インフレ率(年率)は2%

短期金利は2.4%〜3.6%、現在より低い金利水準

 

 

バンガード社のグローバル・チーフエコノミストのジョー・デービス氏は、このシナリオは起きる可能性が低いだろうと予測しています。

 

corporate.vanguard.com

 

このシナリオが起きる確率は最も低く10%〜20%。最も可能性の高いシナリオは、AIが経済成長を牽引するシナリオで確率は45%〜55%。2番目に可能性が高いシナリオは、AIが我々の期待まで達せず低成長となり、人口の高齢化に関連する政府の負債(医療費や年金)が増加し、生活水準の向上を妨げるシナリオで、この確率は30%〜40%。

 

 

マルサス人口論にあるように、テクノロジーと人口統計は常に競い合ってきた。人口の増加は戦争、飢饉、疫病を引き起こすものだとマルサスは主張したが、今日では80億人以上の人々がより豊かになり、より健康的になって、地球上で暮らしている。テクノロジーの進化というものが、マルサスの警告をやわらげる結果となったと言っても良い。

 

今日に於いても、高齢化による低成長と我々人類のより豊かな生活をという叡智が、綱引きをしている状況である。『必要は発明の母』であり、テクノロジーの進化は、我々が年をとっていくペースより早いだろうと予測している。

 

いかがだったでしょうか。やはりAIの進化が、今後の経済成長の鍵になるとバンガード社はみているようです。残念ながら日本は高齢化による社会保障費の際限のない増加による低成長という悪循環のサイクルに突入してしまっています。今後、成長しそうな産業は観光業位しかなく、AIのようなテクノロジーで経済成長するというシナリオは描けそうにありません。

 

だからこそ、AIでリードしていくであろうアメリカという国への投資を今後も継続していく、出資をすることで、優秀なソフトウェアエンジニアに頑張ってもらうしかないと思いました。

 

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バンガードETF VTIを追加購入しました

4月はおとなしく節約生活をしていますが、大学時代の先輩方と花見を兼ねてのBBQに行ってきました。誘って頂けるだけでも有り難いことですし、人付き合いはお金では買えない貴重なコトですので、今後も人付き合いにはお金を使っていこうと思っています。今週末も、山梨方面に低山ハイキングに行く予定です。

 

 

先週の12日、金曜日の米国株式市場は、3月のCPIの上振れ結果により、FRBの利下げタイミングが遠のいたこと(6月の利下げはされない可能性が高まった)、大手金融機関、JPモルガンの2024年のガイダンスが変わらなかったことによる期待外れ等の影響で、主要3指数、ダウ・S&P500・Nasdaqは1%以上の下落となりました。

 

3月末に確定申告の還付金が入金されたこと、3月のETFの分配金もありましたので、3口程と若干ではありますが、先週の12日の金曜日の夜にバンガードETF VTIをスポット的に追加購入しました。

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松本大著『松本大の資本市場立国論』を読んでみました

投資をされている方であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、著者の松本大氏は、ネット証券大手、マネックス証券の創業者であり、現在は会長を務め、東大法学部を卒業後、ソロモン・ブラザーズゴールドマン・サックスといった外資系金融の第一線で根っからのトレーダーとして活躍されていた方です。

 

最近では東大生の就職希望先に外資系金融、外資系コンサル、外資系IT企業が上位にランクインするのが当たり前という時代になっていますが、80年代後半当時では珍しかったと思いますので、そういう意味では、著者は東大から外資系金融の道に進んだパイオニア的な存在といえるかもしれません。

 

今回、マネックス証券のポイントで交換できる商品の一つに、この本がありましたので、入手してみました。

 

著者の一番のメッセージは、日本経済の立て直しのためには、資本市場をもっと活用して日本経済を活性化していこうということだと思います。

 

アメリカという国は資本市場を最大限活用して繁栄している。また株価の上昇が自然と国民の利益となるような仕組みが確立されている。例としては、確定拠出年金制度である401kプラン(日本でいえばiDeCo)は、米国の投資信託で運用されるケースが大部分であり、株価が上がれば上がるほど、退職資金も増えることになり、401kプランの加入者である民間企業の従業員は直接恩恵を受ける。株式のナチュラル・バイヤーを自然と増やすような仕組みが出来ている。

 

日本はアメリカとは対照的に、日本人の金融資産が預貯金に偏っており、多くの日本人が資本市場の恩恵を受けていない。また企業の株式の持ち合い解消による株式の売却、高齢化社会の影響により大相続時代を迎え、相続のための株式の現金化という売り圧力が強まる可能性が高い。日本は逆にナチュラル・セラーの仕組みが強まってきてしまっている。

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2024年3月末のポートフォリオ状況

先週は、初めての四国、高知に行ってきました。観光客はたまに見かけるなという程度で、最近、問題となっているオーバーツーリズムとは無縁なのが良かったです。外国人観光客も、四国まで来る人はまだまだ少ない状況なのだと思います。人が多過ぎるということはありませんので、ゆっくり観光できました。四国の他の県にも行ってみたくなりました。

 

今回は高知でもメジャーな観光スポット、桂浜、坂本龍馬記念館、高知城等を見てまわりました。

高知といえば定番グルメのカツオですが、刺身、あるいはタタキにせよ、どこで食べても値段は1,200円前後で、一定の質は確保されているように思いました。逆に言えば、どこで食べてもハズレを引くということはないと思います。

 

2024年3月のポートフォリオですが、3月は新NISA口座の成長投資枠への投資のため、eMAXISのSlimでない投資信託資生堂(4911)を売却して、ポートフォリオの見直しを行ないました。先進国株式の比率を少し減らした形の見直しになりました。株式市場は引き続き好調だったこともあり、2024年2月と同様に3月もプラスで推移しました。対2024年2月末では+2.4%、対年初来では+10.0%のプラスとなっています。再び、総資産額も過去最高を更新、いわゆるAll Time Highを引き続き更新している状況です。

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バンガード社のチーフエコノミスト 今年の米国のGDP成長率を上方修正

昨日は、大きな支払いを済ませてきました。1月〜5月分の残りの地方税の約15万円と、健康保険の任意継続の2024年4月〜2025年3月までの1年分前納の約67万円、計82万円です。この82万円を新NISAにつぎ込めれば良かったですが、今年は払うものは払わざろう得ない状況なので、どうしょうもありません。

 

3月のFOMCですが、政策金利は据え置き、今年の利下げについても、0.25ptの利下げを3回という従来からの予想通り据え置きとなりました。市場が警戒していたより、ハト派の印象となり、現地時間3月20日の米国株式市場は、S&P500が最高値を更新しました。

 

 

いつも強気のジェレミー・シーゲル教授とは対照的に、バンガードは株価にせよ、景気予測にせよ、ややコンサバな予測をしているのが通常のパターンですが、ここに来て上昇修正をしたという記事がありました。現地時間3月20日付のThe Streetの記事を紹介したいと思います。

 

https://www.thestreet.com/economy/vanguard-bold-interest-rate-forecast

 

バンガード社のチーフエコノミスト、ロジャー・ディアズ氏は、見方を修正した。FRBが利上げにより景気をクールダウンさせようとしたにもかかわらず、米国経済はあらゆる人々の予想以上に回復力が強いことを証明した。

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