米国の大統領選挙も無事にトランプ勝利で終了しました。今回は暴動といった政治的な混乱もなく、米国の株式市場もトランプ勝利を肯定的に捉えているのか、上昇しています。
現地時間11月6日の記事になりますが、バンガード社のHPで米国大統領がどちらの政党(共和党あるいは民主党)の政権になろうとも、投資のリターンには殆ど影響がないという記事が公表されていましたので、ご紹介したいと思います。
投資家はどちらの政党の政権下になろうとも、投資のリターンについて心配することはない。これは歴史が証明していることだ。株式60%、債券40%のポートフォリオのリターンは、1860年以降、共和党の大統領政権下での年間リターンが8.1%、民主党の大統領政権下での年間リターンは7.8%と、大きな差はない。
選挙の結果が明らかになると、一部の投資家は何かする必要があるのではという感情になるようである。ポートフォリオを調整したところで、マーケットが近い将来、どのような動きをするのかは誰にもわからない。多くの場合、タイミングを見計らって何かをすることは、低い時に売り、高い時に買うという結果になりやすい。大統領選挙という一つの要素だけを株式市場の変動要因として捉えるのは意味がない。事実、バンガードの調査によると、大統領選挙のある年とない年の投資リターンの関係に統計的有意差はみられないのである。
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