投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

バンガードETF BNDを追加購入しました

今月は山梨での冬の生活に不可欠なスタッドレスタイヤの購入という大きな出費を想定していたため、米国ETFの投資は来月のボーナス支給まで見送りと思っていました。先週末に職場の人達に勧められたお店に行ってみたところ、ブリヂストンのブリザックが非常に安く買えたので即決しました。予想以上に安く買えたので、予定を変更して、米国ETFへの投資に回すことにしました。

 

一昨日の夜、現地時間の11月20日にバンガードETF BNDを追加購入しました。ダウが最高値を更新している状況で、やはりポートフォリオを引き締めたい、リスクを過大に取り過ぎない、より安全運転をしていくためには、債券ETFであるバンガードETF BNDは最適な商品だと思います。来月のボーナス支給時にも、また追加購入するつもりです。

 

2週間前に本ブログで、アメリカのミレニアル世代は社会主義を良いことだと捉えているという日経の記事を紹介しましたが、この件について、お馴染みの「常に強気」のジェレミー・シーゲル教授がCNBCのインタビューでコメントしているので紹介したいと思います。

 

www.cnbc.com

 

シーゲル教授は、社会主義を良いことだと捉えることは、アメリカの高等教育システムと関連している。それは、歴史というものを間違って理解していることに問題がある。ミレニアル世代の若者は、社会主義がどういうことを目指し、どう失敗したのかを学んでいない、これは深刻な問題だと述べています。

 

もし、左派の急進的なウォーレン候補やサンダース候補が大統領に選出されたら、株価にどのような影響を与えるかという問いに対して、シーゲル教授は次のように答えています。

 

自由経済システム、資本主義が、長年にわたり我々の社会に富をもたらしてきたことは間違いない、その考え方は、今日でも変わらない。上院は共和党優位な状況であるので、ウォーレン候補やサンダース候補が主張する国民皆保険制度や富裕税といった法案を成立させるのは極めて困難であろうと述べています。最後に、アメリカ人は、より中道よりな候補を望んでいるのではないかと締めくくっています。

 

これは、民主党から出馬が噂されている、マイケル・ブルームバーグ氏のことを示唆しているものと思います。私もシーゲル教授の見方に同意します。ポピュリズム的な候補の躍進は日本でも同じですが、資本主義、自由競争のメリットを享受していることに、気が付いていない人は意外と多いのではないかと思っています。民主党の候補者選びには、今後も注目していきたいと思います。 

 

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投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019に投票しました

昨年に引き続き、今年も「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」に投票しました。今回は、3度目の投票になります。

 

2018年は、4位にランク入りした楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)に投票しました。

 

investment-journey.hatenablog.jp

 

今年は、eMAXIS Slim 全米株式(S&P500)か、あるいはSBI・バンガードS&P500インデックス・ファンド辺りが、上位にきそうな予感がしていますが、私はこのいずれの投資信託保有していません。

 

投票に対しての基本的な考え方は、昨年から特に変わることはありません。自分自身が保有しているもの、未来永劫保有したい(長期投資にふさわしい)と思えるもの、自信を持って投資の初心者も含めた万人にお薦めできるものに投票したいと思いました。

 

今年、投票したのは、昨年度と同じく、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)です。

 

積み立てNISA口座で2018年1月から毎月コツコツと積み立て、現在も継続中です。私は、米国株全体に投資するという考えとの付き合いは長く、2005年に本格的に投資を始めた時に、マネックス証券で扱っていたバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド(VTSMX:バンガードETF VTIの投資信託版です)で米国市場への投資を開始しました。その後、2014年にマネックス証券が米国株の特定口座に対応してから、バンガードETF VTIへリレー投資を行ない、今日に至っていますので、米国株全体に投資してきて14年になります。投資商品自体は変わっていますが、米国株全体に低コストで長期に渡り投資するのがベストであるという考え方は、投資を始めた頃から全く変わっていません。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は、投資信託ということで本家バンガードETF VTIを購入するより手間がかからず、最低投資額も100円からということもあり、誰もが手軽に米国株に投資ができるということを評価したいと思います。

 

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2019年11月の定期積み立て実行

ダウ、S&P500が最高値を更新し、失業率も10月時点で3.6%と1969年以来の50年ぶりの低水準にあり、トランプ政権は経済運営については、合格点といえるのではないでしょうか。

 

来年の大統領選の争点が、簡潔に纏まっている日経の記事を読みました。銃規制や中絶を認めるかといった昔からあるアメリカの争点もありますが、一番、驚いたのは、ミレニアル世代は社会主義に抵抗がないという世代のギャップです。

 

vdata.nikkei.com

 

アメリカ社会における平等とは、機会の平等であり、結果の不平等を容認してきた社会でもあります。日本のような、どちらかといえば結果平等の社会を平等とは捉えていません。結果平等の社会に向かってしまうと、起業家精神といったアメリカ経済の原動力は失われてしまうのではと懸念しています。私がバンガードETF VOO, VTIをポートフォリオの中心に据えているのも、現在の主力産業が衰退しても、アメリカなら次の産業が必ず出てくるだろうという起業家精神に賭けているからなのです。

 

富の再分配の強化は必要ですが、成功した人間に対するペナルティーのような、ウォーレン候補が主張するような富裕税(金融資産に課税する)は、アメリカ社会に似合わないと思います。

 

11月の積み立て投資ですが、個人向け国債を除いた下記の商品について、一昨日の8日に、通常通りに全ての買付が終了し、約定しました。個人向け国債(変動10年)は、申し込みをしましたが、約定は11月末になります。

 

◎積み立てNISA口座 

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) マネックス証券

 

◎特定口座

ニッセイTOPIXインデックスF 楽天証券

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 楽天証券

たわらノーロード 先進国リート 楽天証券

個人向け国債(変動10年) マネックス証券 

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 楽天証券楽天ポイント投資

 

12月のボーナス支給日まで、後1ヶ月となりました。 債券や米国REITが、やや下げてきていますので、バンガードETF BNDや、SPDR REIT ETF RWRへの追加投資を考えています。

 

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2019年10月のポートフォリオ状況

今週の米国市場は堅調に推移しました。10月28日にS&P500が最高値を更新、30日にはFRBが0.25%の利下げを実施、昨夜11月1日は10月の雇用統計が前月比12万8千人の増と市場予想の9万人増を上回り、S&P500は再び最高値を更新しました。

 

28日のトランプ大統領Twitterをみても、株価の高値維持が政権の最重要政策であり、個人消費が最高に盛り上がるクリスマス商戦を前に、昨年末のような株価の低迷だけは避けたいという強い意思が感じられます。特にfrankly, EVERYONEと言っているところに、あらゆる階層の人々が株式市場に参加している国、誰もが株高の恩恵を受けているアメリカという国の大統領ならではの発言だと思いました。

 

◆新目標ポートフォリオ

f:id:saintlouis:20191102110756p:plain

 

◆2019年10月末ポートフォリオ

f:id:saintlouis:20191102110820p:plain

 

2019年10月末の保有資産一覧

日本株

個別株:資生堂(4911)、NTTドコモ(9437)

eMAXIS 日経225インデックス

ニッセイ TOPIXインデックスF ★

バンガードETF VTの日本株部分

◆先進国株式

eMAXIS 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 

SMT グローバル株式インデックス

楽天・全米株式インデックス・ファンド(積み立てNISA口座) ★

バンガードETF VOO

バンガードETF VTの先進国株部分

バンガードETF VTI

バンガードETF VYM

新興国株式

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ★

たわらノーロード新興国株式

バンガードETF VTの新興国株部分

バンガードETF VWO

◆日本債券

eMAXIS 国内債券インデックス

SMT 国内債券インデックス

個人向け国債(変動10年) ★

◆先進国債

eMAXIS 先進国債券インデックス

バンガードETF BND

◆日本REIT

個別REIT星野リゾート・リート(3287)、ジャパンリアルエステイト(8952)、東急リアル・エステート(8957)、日本ロジスティックスファンド(8967)、日本賃貸住宅投資法人(8986)

◆先進国REIT

SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF RWR

たわらノーロード 先進国リート ★

★は、毎月積み立てを行なっている投資信託・債券となります。

は、毎月、楽天ポイントで積み立てを行なっている投資信託となります。

 

富士山も冠雪しており、山梨も朝晩は涼しくなってきました。 今月は、山梨での初めての冬に備えて、スタッドレスタイヤとホイールの購入という大きな買い物があるため、米国ETFの購入は、12月のボーナス支給まで見送りです。株式、債券、REIT、軒並み高い水準にあり、何に投資するか、悩ましい状況ですが、じっくり考えたいと思います。

 

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小熊 英二著 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』を読んでみました

 社会学者で慶應義塾大学総合政策学部教授である小熊 英二氏の『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学講談社現代新書を読んでみました。この「日本社会のしくみ」では、日本社会の暗黙のルールとなっている「慣習の束」がどのように出来上がってきたのか、特に雇用の面にフォーカスして、歴史的事実と豊富な参考文献に基づいて、解き明かしている本です。

 

https://www.amazon.co.jp/日本社会のしくみ-雇用・教育・福祉の歴史社会学-講談社現代新書-小熊-英二/dp/4065154294/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

 

序章では、日本社会の構成原理に切り込みます。

①学歴が重要な指標となっている。但し、重要なのは学校名(有名大学出身がどうか)であり、何を学んだかは重要ではない。

 

②次に年齢や勤続年数が、重要な指標となっている。但し、それは一つの企業での勤続年数であり、他の企業での職務経験は評価されない。

 

③その結果、都市と地方という対立が生じる。何を学んだかが重要なら、首都圏の有名大学出身である必要はない。

 

④そして、女性と外国人は不利になる。女性は結婚と出産で、勤続年数を中断されがちであり、また外国企業での職務経験が評価されないなら、外国人は入りにくい。

 

こうした「日本社会のしくみ」、日本型雇用慣行が、現代には大きな閉塞感を生んでいます。女性や外国人に対する閉鎖性、正規と非正規との格差、転職のしにくさ、高度人材獲得の困難さ、長時間労働と生産性の低さ、ワークライフバランスの悪さといった多くの問題を引き起こしています。働き方改革が叫ばれているにもかかわらず、社会はなかなか変わらない、何故なら、今の雇用慣行は経営側の裁量を抑制するルールとして、労働者側が歴史的に達成してきたものだからであると、著者は主張します。

 

日本では、欧米のように職務の明確化や同一労働同一賃金といった「職務の平等」を求めなかった代わりに、終身雇用や年功賃金といった「社員の平等」を求めたのです。そこでは採用、昇進、処遇における不透明さは、終身雇用や年功賃金のルールが守れらる代償として、経営者側、労働者側の「取引」として容認されてきたという歴史的経緯があるのです。

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