米国株に投資されている方は勿論のこと、名著「株式投資の未来」の著者として日本でも知られている、ジェレミー・シーゲル教授が、CNBCで株式市場の見通しについて述べていましたので、ご紹介したいと思います。
ダウ、S&P500、ナスダックが最高値に近い状況、もしくは最高値を更新している状況ですが、株式市場については、非常に楽観的で、いつもの強気な見方をしています。現在の状況は、ゴルディロックス経済の状況だといっています。シーゲル教授が「ゴルディロックス」という難しい表現を使っていましたので、私も調べてみましたが、インフレを起こすほど過熱気味の状況でもなく、不況を引き起こすほど冷え込んでいる状況でもない、程良い景気状況を表す言葉のようです。現在のアメリカのように、インフレ目標には届かないものの近づきつつあり、失業率もFRBの定義する「完全雇用」近辺で推移している状況を表しているものと思います。
第1四半期の業績が全般的に良かったこと、更に、より重要なことは、2017年第2、第3、第4四半期のガイダンスが、現状維持、あるいは上昇基調にあることで、ここまで良いのは2009年のリーマンショック後以来、初めてのことだと述べています。
S&P500の内、約半数の会社が第1四半期の決算を発表した状況で、投資家は、11%前後の利益の伸びを期待しており、これらの大部分の伸びは、エネルギーセクターとファイナンシャルセクターからもたらされるとみています。
良い決算内容の割には、経済成長率は、今一つスローな状況にあるため、インフレ抑制のために、FRBが急いで金利を上げることにつながらないだろう。このことが、現在の過熱気味でもなく、冷え込んでいる状況でもない、ゴルディロックス経済の状況だといっています。
このゴルディロックス景気状態がいつまで続くかわかりませんが、6月のFRBの利上げが行なわれるかどうか、まずは注目していきたいと思います。
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