ブログの更新が滞ってしまいました。12月上旬にアメリカ人の友人が、12年ぶりに日本に紅葉をみるために遊びに来たので、久しぶりに東京で食事をしました。友人といっても、同じ学校に通っていた訳ではなく、私のルームメートの友人(友人の友人)という関係で、12年前に一度、東京を案内したことがあるという縁になります。
友人の事実婚のパートナーが、ヒスパニック系で生モノは苦手とのことだったので、彼らのリクエストで和牛を扱う少し高級な焼肉店に行きました。神戸牛の霜降り肉を扱うお店でしたが、店内は外国人ばかりで、日本人は皆無、店員も皆、普通に英語で対応していました。一人当たり1万6千円となり、私にとっては久しぶりの贅沢な外食でしたが、カリフォルニアの人間にとっては、一人当たり$100程度の外食は安いと言っていました。私がカリフォルニアにいた2000年前半は、一人当たり$100あれば美味しいステーキが食べれましたが、今ではとても無理($200〜$300位は当たり前)なようです。
東京の外食も、一人当たり1万円以上は外国人向け、1万円以下は日本人向けと二極化していきそうです。外国人相手に商売した方が儲かる、日本人相手に商売すべきではない、この傾向は加速しそうです。国内旅行も例外ではありません。長野県の白馬も、ニセコを目指すと宣言しています。日本人は対象外とならない内に行っておこうと思います。
FIRE後の新しい趣味として、今年から本格的に始めたのが山登りです。更に新たな趣味として、10月にフィルム一眼レフカメラを中古で購入して、フィルム写真を中学生の時以来、約40年ぶりに再開しました。
登山を始めてから気がついたのですが、良いデジカメを持って撮影しながら登っている人が結構多い印象です。現在使用しているスマホ、iPhone SE3より良い写真が撮れないのなら、デジカメを買う意味がないと思っていました。そうなるとフルサイズの画素数の高いデジカメになりますが、意外と値段が20万円から30万円(ボディのみ、レンズは別売)と高いのです。現在のデジカメは、スマホ以上の高画質を求めるマニア向けの商品という位置付けになっています。
新宿の中古カメラ店を見て回っていましたが、デジカメは中古でもそれ程、安くなっている訳ではありません。そのような状況で、対照的に格安だと思ったのはフィルムカメラです。ライカだけは、投資の対象になっていて爆上がりしていますが、日本ブランドはニコンでもキャノンでも格安です。そんな中で、1980年代を象徴するニコンのプロ用一眼レフカメラ、F3に一目惚れして購入しました。小学生、中学生の時にニコンの安い一眼レフカメラを使っていたので、ニコンのカメラに馴染みがあったということです。
1980年代は日本のモノづくりの黄金時代、コストを度外視しても最高のモノを作っていた当時の心意気を感じます。デザインは自動車デザイナーとしても有名なイタリア人のジウジアーロ、デジカメにして今でもそのまま通用しそうなデザイン、赤の縦ラインがイタリアを感じさせます。一寸の隙もない緻密なモノづくり、真鍮製のガッチリとしたボディ、メカトロニクス技術を極めた最高峰といった感じで、製造されてから40年近くが経過した現在でも問題なく使える実用品なので、ガンガン使っていこうと思います。
露出を失敗、ピント合わせで失敗、イメージ通りには撮れない、まだ使いこなせているとは言い難い状況ですが、シャッター音もフィルム巻き上げの感触も素晴らしく使っていて楽しくなる、昔の日本製品は良かったと改めて思います。何も考えなくても自動的に補正してくれるiPhoneとは全く違う世界で、光を読まないといけない、フィルムを現像しないとどう撮れたかわからない、めんどくさいプロセスを敢えて楽しむ、フィルム写真は時間に余裕があるFIRE向けの趣味ではないでしょうか。
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