自由というのは、もらうものではなく、誰かが与えるものでもなく、自分で手に入れるもの、確かにそう思います。アフリカのマリ出身のサコ学長が問う「自由とは何か」、本質を突いた面白い記事だと思いましたので、紹介したいと思います。
今ではそう思っていますが、大学生の時の自分自身はどうだったかと振り返ると、あらゆることに依存していた状態でした。学費は当然のように親に払ってもらい、自宅から通学し、バイトもしていましたが、サークル活動、旅行等でお金が足りなくなると親に出してもらっていました。今思うと、非常に恵まれていたと思いますが、自立とは程遠い、大学生活だったと思います。
大学卒業後、最初に勤めた日系大手電機メーカーも、年功序列、終身雇用といった典型的な日本的経営の会社であり、従業員は定年退職するまで勤めることが当然というカルチャーでした。会社が与える業務、ポジションをこなす、会社にどっぷりと依存して生きていく、いわゆる日本の昭和のサラリーマンタイプの人間が圧倒的に多かったと思います。
日本のサラリーマンとはそんなものだろうなと思っていましたが、入社5年目位でアメリカを担当するようになってから、カリフォルニアにあった現地法人に定期的に出張するようになり、現地の人と話をしてみると、日本とは全く違うということに気が付きました。
自分のキャリアは、会社が与えるものではない、自分で作っていくもの、自分で手に入れていくものであるという考え方が、カリフォルニアの人間の根底にあると、その時は思いました。一つの会社、組織にはこだわらない、これはというポジションがあれば、社外であっても挑戦し、あっさりと転職していく。能力、スキルが自分には不足している、更に向上させたいと思えば、ロースクールやビジネススクールといった大学院に進学するといったことも、カリフォルニアでは一般的なキャリアの作り方であることを、現地の人から勉強させてもらったことになります。
このことがきっかけとなり、将来、どこかのタイミングで、アメリカのビジネススクールに行ってMBAを取ろうという一つの目標ができました。会社をいきなり辞めて、アメリカに行く程の勇気はなく、会社が従業員をアメリカのビジネススクールに派遣する制度を利用しようと考えましたが、バブルもすっかり崩壊しており、以前のように毎年、2〜3名派遣していた好景気の時代と異なり、1名のみという厳しい社内選考を突破しないといけない状況でした。やはり、私の実力では、社内選考で選ばれることはありませんでした。
以前の私であれば、ここで諦めてしまったと思いますが、自分のキャリアは、会社が与えるものではない、自分で手に入れていくものというカリフォルニア流の考え方が、当時の私を後押ししました。非常に悩んだ上での決断でありましたが、最初の会社を退職して、戻る場所はない、退路をきっぱりと断って個人として自由になり、私費でアメリカに留学しようという決断をしました。自分で貯めたお金で学費を払い、カリフォルニアで2年間生活し、ようやく個人として自立することができたと思います。
次のステージは、「真の自由」を得るために、会社という組織に全く依存しないで、自営業、個人事業主として自活していくのが目標です。2021年度末を目標に、投資と同様にコツコツと準備をしていきたいと思います。
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