米国株に投資されている方々には、お馴染みの「いつも強気」のジェレミー・シーゲル教授は、現地時間1月9日のCNBCのインタビューで、株式市場の年初の好調は、年内ずっと続く訳ではない、少し心配していると述べています。
現在の株式市場の好調は、勢いに支えられている点を少し心配している。現時点で株価が急落する兆候はないが、どこまで続くかはわからない。人々が株高という電車に飛び乗って、何らかのキャピタルゲインの恩恵を受けるまで、狭まっていくレールの上に乗っているようなものだと述べています。
また、シーゲル教授は、現在の市場は2018年1月、2月に起きたことを思い出させる。2018年1月のS&P500のパフォーマンスは、2016年3月以来の好調だった月であったが、2月には急落した。人々が電車から降りてしまえば、マーケットは急落するものだと述べています。
現在の市場の好調は、低金利政策、FRBによる充分な流動性の確保、トランプ大統領の好調な立ち位置によって支えられているが、だからといって市場が傷つかないとは言えないと主張しています。ですので、このラリーは年内ずっと続く訳ではない、場合によっては四半期も続かないかもしれないと述べています。
最後に、長期投資家は戦略を変更する必要はないと明言しています。この点は安心ですね。投資におけるリスクの取り方というのは年令(将来、どのくらい時間を味方につけられるか)、生活防衛資金の有無、仕事の安定度、色々な要素があり、一概にこれが正しいといえる訳ではありません。各自が、自分にとって最適な向き合い方を考えるべきと思います。
現在のように、株式市場が軒並み最高値を更新している絶好調な時こそ、有頂天にならずに、各自、リスクの取り方を冷静に考えるのは重要なことだと思います。私の場合は、日本国債変動10年を毎月、積み立て購入、またバンガードの債券ETF BNDを時折、追加購入することで、リスクを低減する調整をしています。
何よりも投資において最も重要なことは、どんな最悪の状況になろうとパニック売りを避け、市場に居続けることなのです。
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