昨日の昼前には、応援演説中の安倍元首相が銃撃されて、意識不明というショッキングなニュースが入ってきて、午後は仕事が余り手につかなかったです。夕方には訃報のニュースが入ってきましたが、現代の日本でこのようなことが起こるとは信じられないというモヤモヤ感、気持ちの整理ができない状況です。
私は、安倍元首相の政治信念全てに賛同していた訳ではありませんが、日本では数少ない自らの政治信念を自分の言葉で語ることができる、発信力のある稀なタイプの政治家であったと評価しています。このような姿勢は、時には対立を生みますが、万人に受けが良い政策などあり得ませんし、反対する勢力と戦うことが政治という世界だと思っています。敢えて誰とは言いませんが、当たり障りのない、無難なことだけを言っている政治家からは、強い信念のようなものを感じることができません。
政治に期待することの中心はやはり経済政策であり、アベノミクスの3本の矢、金融緩和、財政出動、成長戦略を実行し、企業業績は回復、日本の株価は上昇しました。私も勿論、一個人投資家としてその恩恵を受けてきた訳ですが、一方で、格差の問題は放置されてきたままだったと思います。
戦前にも、5・15事件や2・26事件のような現職の首相、元首相が殺害されたテロ事件が起きて、その後軍部の台頭を許し、日本の民主主義、政党政治は死を迎えました。これもNY市場の大暴落に端を発した世界恐慌の影響による貧困、不公平感、鬱積した社会不満が主な原因でした。現在の日本の置かれている状況が似てきているのでないかと、一抹の不安を感じています。
資本主義社会に於ける格差の解消は簡単ではありません。アメリカ型の自由競争を重んじる社会、機会の平等が進めば、自ずと結果は不平等になります。日本は、世界で最も成功した社会主義国家と揶揄されてきたように、戦後の日本社会は比較的格差の少ない社会、結果の平等を志向する社会を受け入れてきましたので、勝者が全てを総取りするような社会を好んで受け入れるとは思えません。
そうなると格差解消のために、結果の平等という観点から比較的受け入れやすい政策は、ベーシック・インカム位しか、個人的には思いつきません。以前に本ブログでも紹介しましたが、著者の元マッキンゼーコンサルタントの波頭 亮氏は、ベーシック・インカムの導入を主張し、その財源として最低1.0%の金融資産課税を主張していました。富裕層は社会の安定のために、より格差の少ない社会を実現するために必要なコストを負担すべきという考えです。ベーシック・インカムについては賛否両論あるとは思いますが、そろそろ、このような格差是正のための議論が行われることを期待したいです。
investment-journey.hatenablog.jp
2022年7月の積み立て投資ですが、今月も通常通りに、買付を行ないました。今週の米国株式市場は、現地時間の7月8日(金)は下げたものの、独立記念日明けの7月5日(火)から7月7日(木)までは3日連続で、ダウ、S&P500、共に上昇しました。個人向け国債を除いた下記の商品について、一昨日の7日に通常通りに全ての買付が終了し、約定しました。個人向け国債(変動10年)は申し込みをしましたが、約定は7月末となります。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) マネックス証券
◎特定口座
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来週は、金曜日に支給された夏のボーナス、6月の最後の米国ETFからの配当金、バンガードETF VOOからの配当金の入金もありましたので、これらを合わせて追加投資を行いたいと考えています。債券ETFであるバンガードETF BNDをメインに、少しだけ高配当株式ETFであるバンガードETF VYMを追加購入しようと思います。
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