投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

ダニエル・シュルマン著『アメリカの真の支配者 コーク一族』を読んでみました

FIRE生活の基本というべきか、私も2週間に一度位のペースで地元の市営図書館に通っています。平日でも定年退職された方々、高齢者の方々で一杯です。投資やビジネスに関する本には余り興味がなく、歴史、文化、政治と特にジャンルを決めることなく、図書館内をぷらぷらと歩きながら、面白そうな本を探しています。

 

日本では余り知られていませんが、コーク一族は石油を中心とする非上場同族企業、コーク・インダストリーのオーナーとして知られています。アメリカの非上場同族企業としては、穀物メジャーとして知られているカーギルに次ぐ第2位の規模になります。コーク一族の4人の兄弟の内、特に有名なのがデイビッド・コークとチャールズ・コークであり、共和党の黒幕?、リバタリアンとしても知られています。

 

 

リバタリアンというのは何か。日本にはこのような考え方の政党は存在しないと思っていますが、小さな政府を志向し、政府は最低限のことだけやれば良い、政府の役割は、外交、軍事、警察といった分野に限り、それ以外の分野は民間企業の自由競争に任せる方が効率的であると考える人々です。イーロン・マスクも、リバタリアン的な雰囲気を感じます。国民皆保険制度や公的年金の肥大化には反対の立場の人々です。

 

米国の共和党は、本来はこのような民間の自由競争を重視するリバタリアン的な考えが主流でありましたが、現在はトランプ党になってしまい、従来の姿からは全くの別物、様変わりしてしまいました。日本の自民党も、バラマキと増税社会保険料のアップも含む)のみが政策となり、民間の活力を活かすような政策は殆ど議論されないことに危機感を感じています。

 

いくらバラマキを続けていても、公金にすがろうとする人(いわゆる公金チューチュー)だけが恩恵を受け、何か新しい産業が生まれてくる訳ではありません。市場競争から目を背けて、公金頼みになっているのでは、既存の産業もいつかは衰退してしまいます。

 

社会福祉、富の再分配を否定するものではありませんが、リバタリアン的な考え方、個人の自立を促すことも現在の日本には必要であり、決して時代遅れの考え方ではないと、この本を読んでみて改めて思いました。

 

選挙となると何かとお金配り、何でも無料、無償のバラマキ政策で良いのか、考える時期にきているのではないでしょうか。

 

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