投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

バンガード社のレポート 2023年の経済とマーケットの見通し

今週の水曜日で年内の大きな会議が全て終了したので、今年の仕事は、ほぼ終わったような気分でいますが、米国株式市場は、クリスマスラリーどころか、どんどん下がる一方で、スッキリとした気分で年末を迎えられそうにありません。

 

円安の効果により円貨ベースでの資産額は昨年度末より増えていましたが、日銀のYCC(イールドカーブコントロール)の見直し、長期金利の変動幅を上限0.5%にまで引き上げたことによる円高の影響、この12月の米国株式市場の下げで、資産額は昨年度末より上回るかどうか、微妙な局面になってきました。これが利上げ局面における本来の今年の実力なのだと考えれば、やむを得ない状況かと思います。

現地時間の12月19日、バンガード社のHPに、グローバル・チーフ・エコノミストのジョー・デービス氏による2023年の経済とマーケットはどうなるのか、動画がアップされていましたので、ご紹介したいと思います。

 

investor.vanguard.com

 

2023年の見通しのテーマは、インフレに打ち勝つということだ。2023年は、明らかにインフレは収まるであろう。しかし、ディスインフレーションには代償を払わなければならない。それは、世界のメジャーなマーケットでリセッションが起きるということだ。

 

インフレはピークを過ぎつつある。これは個人や家計とっては良いことだ。しかし、ディスインフレーションは、需要の破壊という代償を払わなければならない。中央銀行は、より高い賃金の伸びを引き起こす雇用の需要を弱めることを継続しなければならない。

 

リセッションはいつ起こるのか。我々の推測では、2023年の中頃とみている。そのタイミングは、マーケットや経済情勢によっても変わるだろう。米国でのリセッションが始まるのが、2023年の中頃とみている最大の要因は、FF(フェデラルファンド金利が、コアインフレの率を上回るタイミングだからである。第二次世界大戦後の全てのリセッションの時は、FF金利がインフレ率を上回っているのだ。これはインフレを抑制する働きをするものの、その代わりに雇用の需要は弱まるという代償を払わなければならない。

 

債券の見通しだが、債券の利回りは、幾分かより高くなるであろう。世界中で逆イールドカーブ現象が起きており、2023年に国債の利回りがピークになるかどうかはわからない。よりポジティブな話をすれば、株式と債券の分散効果はより高まるであろう。インフレが激しい時は、分散効果は得られなかったが、インフレが収まってくれば、その効果は確実に高まるだろう。

 

株式の見通しについてだが、2022年はハイテク株や割高な成長株には厳しい結果となった。現時点で米国株式はフェアバリューのレンジにある。それは損失が継続することを意味する。近い未来での損失は、長期での利回りの予測を改善させることに繋がるのだ。

 

歴史が、一つのことを示している。マーケットは、実際の経済より先に上向くものだ。経済の見通しがよくなりそうであれば、マーケットが先導して動くであろう。

 

いかがでしょうか。来年も利上げ局面が当面続き、リセッション入りがほぼ確実のようで、株式市場にとっては、厳しい局面が続きそうです。来年も投資の基本的なスタンスは変えるつもりはありませんが、株式、債券を織り交ぜながら、大怪我をしないように、投資を継続していきたいと思います。

 

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