本日、日経平均が取引時間中の史上最高値を更新、終値でも3万9千円台を付けました。1989年12月の3万8,957円を34年ぶりに上回りました。失われた34年がようやく終わりました。
これ程までに時間が掛かってしまった原因は、様々な要因があると思いますが、一つは、戦後、日本が等しく貧しい時代、人口ボーナスを享受できる時代に構築された社会主義的な仕組みが足枷になっているのではと思っています。市場競争原理が働かない社会主義的仕組みが、岩盤既得権化しており、おかしいと思っていても誰も手が付けられない状況なのではないでしょうか。
その一つが国民皆保険制度ですが、本日付のAgoraの記事によると、日本維新の会が、年齢にかかわらず、医療費の窓口負担を一律3割とする提言をまとめたようです。
これにより、サラリーマン中心の健康保険組合が実質負担している、後期高齢者の医療費への仕送りを減らすことができる。後期高齢者の負担は殆どなく給付だけが膨張している、それを現役のサラリーマン中心の健康保険組合が穴埋めしているという異常な状況が、少しは改善されるということです。
但し、日本医師会の権力者だった武見太郎氏の息子が厚労省の大臣を務めている現状では、自民党による医療保険改革は期待できそうにありません。
私の個人的な意見ですが、自民党を二つに分裂させるしかないと考えています。現在の自民党には、具体的にそのような動きはありませんので、私個人の妄想レベルだと思って下さい。
自民党は、政策的には保守政党と革新政党をミックスしたような、なんでもありの政党だと思っています。保守政党として自由主義、資本主義を擁護する側面もあれば、社会民主主義的な政策、弱者救済、低所得者層への給付等にも取り組んでおり、野党の取り組みと、殆ど変わりません。
自民党を二つに分裂させるような対立軸は何か、これは私の友人、先輩、後輩をみていて、新しい対立軸になり得ると思えるのは、「現状維持派」か、「デジタル化推進派」かです。
「現状維持派」は、主に日系企業の終身雇用制度に上手く乗ってきた人達が中心です。新卒で入社以来、一つの会社で勤務してきて50代前半、中盤、後半となり、このまま事を荒立てることなく、定年までサラリーマン生活を終えたいという人達と言えるかもしれません。今更、リスクを取ってまで、何かをしたいという人達ではありません。
「デジタル化推進派」は、外資系IT企業の勤務経験者、転職経験が何度かある人達、サラリーマンを辞めて独立した人達、今まで自らリスクを取って、何かをやってきた人達と言えるかもしれません。多少の格差の発生に目を瞑っても、日本社会の発展のためには、デジタル化によるイノベーションを更に推進すべきと考える人達です。
どちらが良い、悪いの問題ではありませんが、私の友人、先輩、後輩をみていると、生き方は大体この二つに別れているので、対立軸になり得ると考えています。
健康保険制度を含めた社会保障制度の改革には、デジタル化による透明化、効率化が不可欠だと思います。日本維新の会の動きにも注目していきたいと思います。
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