昨日、楽天証券主催の新春講演会2024にオンラインで参加しました。流石に一日中視聴しているのは時間的にも辛いので、集中して聞いていたのは、米国株に投資をされている方はご存知の方も多いと思いますが、ホリコ・キャピタル・マネジメントの堀古英司さんのセッションになります。
昨日の堀古さんのセッションで印象に残ったことを纏めて、紹介したいと思います。
・株式は永久証券であり、5年以内の短期投資には向いていない(但し、投機は別)。
・株価が上昇する国に投資せよ。キーとなる要素は、経済成長と人口動態。また企業統治も重要。株主から預かったお金を有効活用しているかどうか、ROEといった指標が参考になる。
・国債以外の債券に手を出すな。債券と名がつくと、株式より安全と錯覚してしまう人が多いが、国債以外の債券にローリスク/ハイリターンなものはない。
・いかなる、何とか「危機」も、後で振り返ってみれば大したことはない。
・テクニカル指標は使えないものが殆どである。堀古さんは、銀行員時代、為替ディーラーでテクニカル指標を駆使していたようですが、殆どが使えないことに気が付いたようです。
・取引に占めるインデックス投資の比率が約40%にもなってきていることにより、アクティブ・ファンドがインデックス・ファンドに勝てる可能性が増えてきている。
・総悲観は買いだが、既に過ぎており、今はその状態ではない。不透明な金融相場から、今年は誰にでも分かる金融相場になる。
・投資家の報酬はリターンで、投資家の仕事は「リスクを取る」こと。
改めて私の投資履歴を振り返ってみると、カリフォルニアへの2年間のMBA留学で、ほぼ全財産を使い果たしていました。2004年の秋、帰国直前にホンダシビックを売却した5千ドルが帰国時の全財産であり、この5千ドルを原資に、帰国直後、マネックス証券に口座を開設しました。以前、本ブログでも紹介しましたが、当時、マネックス証券が扱っていた、バンガードの投資信託、トータル・ストック・マーケット・ファンド(VTSMX)、バンガードETF VTIの投資信託版を購入することで、全米株式へのインデックス投資を始めました。
当時は漠然と投資するなら米国の株式市場しかないと考えていました。会社は株主のものという概念が社会通念として一般的になっていること、留学中に知り合った友人の大部分がサラリーマンを目標としておらず、個人としてやりたいことをやるという目標を持っている人間が非常に多かったので、アメリカに投資をしておけば、現在、繁栄している企業が衰退しても、次の何かがでてくるだろうと思ったからです。運が良かっただけかもしれませんが、この選択は間違っていなかったと、今では思います。
昨日の堀古さんの解説でも、米国の人口動態は、ベビーブーマー世代の子供達である30代、40代の数が多かったので、今後、10年、20年位は米国の経済成長は見込めると思いました。
現在の私のFIRE生活は、投資で最低限必要な生活費を賄っている、要は専業投資家のようなものです。リスクマネーを拠出する人がいなければ、資本主義社会、株式会社は成立しませんので、今の私は「リスクを取る」ことが仕事になります。所詮、インデックス投資家ですから、それ程、大きなリスクをとっている訳ではありませんので、資本主義社会の経済成長の僅かなおこぼれをリターンとして頂ければ、それで十分であると考えています。
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