先週の米国株式市場は、今一つ冴えない軟調な値動きでした。アメリカの雇用は引き続き旺盛で、人手不足が続いており、賃金上昇圧力は収まっていない。人件費の上昇により、価格上昇に圧力がかかる、そのため、価格上昇はしばらく続くので、インフレは中々収束しないという状況なのだと思います。
このような状況下であれば、3月、あるいは5月のFRBの追加利上げというのも、当然、予想される訳で、今年も一直線に株価が上昇していくということはない、2022年に引き続き、2023年も厳しい年になるのではないかと思います。
2023年2月の積み立て投資ですが、今月も通常通りに、買付を行ないました。個人向け国債を除いた下記の商品について、先週の8日に通常通りに全ての買付が終了し、約定しました。個人向け国債(変動10年)は申し込みをしましたが、約定は2月末となります。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) マネックス証券
◎特定口座
たわらノーロード 先進国リート 楽天証券
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 楽天証券:楽天ポイント投資
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) マネックス証券:マネックスポイント投資
CNBCの記者、ボブ・ピサーニ氏のバンガード社CEO、ティム・バックリー氏への現地時間2月7日付のインタビュー記事を紹介したいと思います。以前にも本ブログで紹介しましたが、ボブ・ピサーニ氏は、私がカリフォルニアに住んでいた時にTVでCNBCを見ていた時のNYSEのトレーディングフロアーからの生中継のレポーターだった方で、現在でもCNBCのレポーターとして現役で活躍中です。私にとっては、懐かしく、非常に馴染みのあるレポーターです。
米国景気はソフトランディングするのか、今年の株価は回復するのか、1年半位前は債券は不要と言われていたが再び注目されている、このような混乱した状況の中で、バンガード社は投資家に対して、どう伝えているのかという問いに対して、ティム・バックリー氏は、色々と予想するな、投資を続け、市場に居続けなさいと、航路を守るというバンガードの投資哲学そのものをシンプルな回答で伝えています。
株式60%、債券40%、いわゆる60/40のポートフォリオは死んだと言われてきたが、最近になって、再び注目されている。債券投資について、バンガード社はどう伝えているのかという問いに対して、ティム・バックリー氏は、これに対する一つの答えが、1929年に設立され、65/35のポートフォリオで運用されているウェリントン・ファンドであると答えています。1929年の設立以来、下げ相場、上げ相場、世界大恐慌、第2次世界大戦、金利の上昇、下落、多くの困難な局面に遭遇してきたが、それでも利回りは、多くの他のファンドを上回っている。
市場が上昇局面だろうと下方局面だろうと、バンガード社には常にお金が流入し続けている。人々がバンガード社にお金を投資し続けるのは何か秘密があるのかという問いに対して、ティム・バックリー氏は、我々は、短期の利益、ノイズは気にしていない、長期投資、分散投資という哲学にフォーカスしている。だから、人々が去っていくことはない、それは他の競合他社とは、バンガード社が異なる点である。
最後は、新たなバンガード社の試験的な取り組みとして、投資信託・ETFの保有者が、株主の議決権行使に参加できるような仕組みを考えているという話がでていました。これについては、実際はどのような仕組みになるのか、今一つ、よく理解できませんでした。
いかがでしょうか。色々と予想するな、投資を続け、市場に居続けなさいというシンプル、かつ力強いメッセージが印象的でした。そういう訳で、今月も引き続き、米国ETFの追加購入をしていきます。今月は、全世界株式ETFであるバンガードETF VTの追加購入を考えています。
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